アナログカメラ

contax aria

職場のボスのところに、某雑誌の記者の方が取材に来ていたのだが、「カメラはありませんか。(持ってきていたカメラが)どうにも動かなくなってしまって」と。研究室に置いてあるデジカメでは用が足りないらしい。

ロッカーに、私物の一眼レフを入れてあった。
キヤノンの初期型EOS。

いつから入れてあったのか、もう何年も前の卒論発表会を撮るために持ってきて、そのまま置きっぱなしになっていた。電池もまだもっているのか、巻き上げをどうしたらよかったのか、すぐにはわからなかった。

ママちゃんフルオートズームカメラなのだけれど、記者さんは、お世辞まじりか、カメラに詳しくないからか、「いいカメラですね、助かりました」と言っていかれた。

久しぶりに触ってみると、ほどよく持ち重りがして、レンズの繰り出される感触もそそられる。写真が、というよりも、カメラのこの触感が、私は好きなのかもしれない。

それも、あまりプロっぽすぎなくて、かといってコンパクトカメラほど素人っぽすぎでもなくて、ちょっとこだわったハイアマチュアといったレベルの。そういえば、他の持ち物も、そんなセン、そんなランクのものがそろって来る気がする。みんなと同じじゃイヤなくせに、半端なところでやめる。一流のところまではがんばろうとしない。私にはきっとそんなところが合うんだろう。…ジンセイもか。

一眼レフは、もう一台。
敢えてオートフォーカスもついていないコンタックスAriaが眠っている。
手でゆっくりレンズ回すのなんかもわるくないな。
花を探しにでも行って、久しぶりに、写真、撮ってみようか。