ぷんぷん!と言えた日

今日、たぶん十数年間ではじめて、ボス(きょうぢゅ1)に、(〆切破りをしてバックレたりしたら)迷惑ですよ、と言えた。
 
先週、〆切の過ぎている原稿の催促、アポイントすっぽかし、それらできょうぢゅに連絡をとりたくて探していたら、われわれには連絡なく、海外に行っておられた。すっぽかしはたびたび繰り返されていて、催促対策とか、捜索とか、スタッフは手が焼けている。スタッフどうしでおしゃべりするときには、またですよお、もー、と言い合ってきたのだけれど、本人にはだれも言わずにきた。私にもどちらかというと苦手な人だ。
 
きょうは、ふと、
ね「あー せんせー こんにちはあ」
きょうぢゅ「やあ こんにちはー  迷惑かけよろー」
ね「はーい めいわくですうー」
き「すまんすまん 泣きよろー」
ね「泣いたり 怒ったりですよう ぷんぷん」
き「いやあ すまんねえ」
ね「…お忙しいところすみません、あとで編集の、見ていただけますか」
と展開。
ぜんぜん深刻でなくて、かるい調子。こんなふうに言うレパートリーはこれまでの私にはなかったはずなのに。じぶんでびっくり&ひょうしぬけなほど。ありゃ。
別に青スジたててこらしめたいわけじゃない。しごとがすこしでも困らなくなればいい、気持ちが伝えられたらいい。ぷんぷん、と言えて、受け取ってもらえて、とてもありがたいひとときだった。ひとときだけでなくて、そのあとずっと、かろやかなきもちだった。