あめゆき

あめゆじゅとてちてけんじゃ

「永訣の朝」宮澤賢治
 
 霙。吹雪。
 
雪ふりかかり下を向く。
足もとを見て下を向く。
 
ひとりでいるすきまだけ
仕事と仕事のすきまだけ
うつむいたきもちでいることをじぶんにゆるす。
 
威勢よくでもなく
愛想よくでもなく
ただ現の今日の仕事を 今日の食事を
共にしてくれる人がいて
たすけられて一日をすごす。