「倚りかからず」

倚りかからず

倚りかからず

 

  〈絶望は虚妄だ 希望がそうであるように!〉
 
          ある一行 竹内好訳 ハンガリーの詩人 ペテーフィ・シャンドルの詩

 今回に限らず、いつも外部からのいろんな力が働いて、押し出されるようになんとか形に成るということが続いてきて、しみじみ有難いことに思っている。
 振りかえってみると、すべてを含めて、自分の意志ではっきりと一歩前に踏み出したという経験は、指折り数えて、たったの五回しかなかった。
 
          あとがき