vipassana team-work

足かけ5日間、山あいのしずかな場所に滞在していた。
ケータイの電波も届かず、テレビも読むものもないところ。朝は霧につつまれ、夜は日ごとに月が満ちてゆく。
そんなしずかな時間・空間にいられて、大勢のなかで独りでいられて。満喫。しばらくコト多い日々で疲れてきていたらしい。
 
帰りぎわには、滞在していた合宿所のようなところで、冬仕度の大掃除に加わった。
数十人分のお皿をひとつひとつ洗う。拭く。好きだな、こういうのがいちばん。
布団のひとつひとつにもくもくと掃除機をかけた。大量にあって怯んだけれど、やるっきゃないねとなると、初めて組むひとたちと自ずとチームができて、手分けして力を合わせて効率よく進む。楽しい。
 
だなんて言っていられるのはゼイタクなことだ。
職場に出ると、分刻みで〆切に追われる今日がゲンジツ。何人ものスタッフで次々に何をどうするかを決めて全速力で動く一日。
けれども、ここには"安楽椅子の評論家"をしている輩もいないし、連絡をとりあわずに独善に浸っている輩もいなくて、ほんとうに幸い。それぞれに違う部分をはたらくけれど一つのしごとを共にできる。
疲れた。けれど一つ前進。安堵した。