みずうみ/うみ

あたたかな、おだやかな秋晴れ。
車を持っている人が誘ってくれて、まず、山間のダム湖に行った。
家族連れや二人連れやで散策したりサイクリングしている人たちにたくさん出会った。
週末に、こんなところに来てひととき過ごすのはどんなに好いだろう。
もし、気配の合う人と、ときどきこんな遠出ができたら、どんなに好いだろう。

帰り道は、海沿いの道、それから田んぼのあいなかの道を通った。
気配が合わなくて、話にならなくて、それに話をする努力をしたくもなくて、途中で車を降りて、田舎の駅から私は電車に乗った。

意見が合うかどうかではなくて、意見が違うときにどう解決できるか、それから、気配がけたたましくないか、そんなことが私にはやっぱり譲れない。