宝物のロールプレイ

某私立大学の臨床心理系教員による公開講座に出ている。
からだとことば、のテーマで、2回ずつ教員が替わり、自律訓練法だの動作法だのをイントロ程度にやってきた。最後の2回は、ロールプレイと心理劇らしい。

  • ウォーミングアップ 名前と顔を一致させる、安全な場所だと感じられるようにする
    • 他己紹介 ただし、「この方は…」と紹介するのではなく、相手の後ろに立って肩に手をおいて、その人になりきって紹介する。
    • 並べ替え 手の大きさで(触れ合う工夫) 年齢順で ただし、実年齢ではなく、なりたい年齢順で。あとで、なぜその年齢を選んだかのシェア
    • 呼吸を合わせる ただし、目を使わないで。合わせる人は横に立ち、合わせられる側の背中に右手をおき、左の手のひらに相手の手のひらをのせてもらう。両者とも目をつぶって、手で相手の呼吸を感じ、感じられたら、じぶんも手でそれをフィードバックする。合わせてもらえていると感じたら、右手の人差し指をあげる。合っても合わなくてもいいから、そのときのじぶんの感じを味わう。
  • ちょっとだけロールプレイ ちょっとした役割を取ってみる
    • じぶんにとってたいせつな・役に立っている・いつも身近にある、ちょっとした「たからもの」を思い浮かべる。それがどのようにじぶんにとってたいせつかを思ってみる。
    • 話し手は、演じる人に、そのものについて伝える。1分半くらい。
    • 演じる人は、その話を聴いて感じた色のクレヨンをひとつ選び取る。
    • 演じる人は、クレヨンを持ったまま、そのものになりきって、話し手(=じぶんの持ち主)に語りかける。持ち主への思い、はげましなど。2分くらい。
    • 3人一組で、一周したあとで短いシェアリング。

けっこう確立されたものの一部をやっているのだろうとは思うが、興味深かった。もうちょっと学んでみたい。
また、グループを動かすのに長けていて、要点のぶれない教員さんであった。どうも、そうではない方も多いので、ありがたく思える。