技官なしごと/連係

RI(ラジオアイソトープ 放射性同位元素)を使ったアッセイ(測定)。
組んでやっている院生さんたちも、次にやるべき手順がわかっていて、少ないことばで連係できるようになった。

暗い実験施設の片隅で、危険物を扱うマイクロリットル単位の仕事。
放射性廃棄物の処理手続きだとかも。
これも私のお給料のもとになる業務の一部。

むかし、私の出身講座に、いわゆるハイミスの技官さんが居られた。
その講座では、アッセイのために、純正の(?)ジョウジョウバエを飼育したり、
フラスコで草の苗を育てたりする必要があって、
それが彼女の日常業務の一部だった。
毎日、ハエのゲージのある暗い部屋に入って、ハエにエサをやる。
実験系として、その重要さはわかる。
けれど、そのころの私は、じぶんはぜったいにそんな職には就きたくない。
と思っていた。
それから年を経た。今は、とんでもなく申し訳ない。
そんな仕事、をしている今である。


夜はこんどは、本業ではないほうのアレコレ。
4者くらいでそれぞれ合わない都合の隙をすりあわせて、かつがつの連係状態。
空いた間が限られているときに限って、あれもこれも期限つきで入ってくる。
余裕のあるときに来ればいいのに、こちらの都合通りにはゆかない。
作業もだけれど、その前の、考えて企画しなければならないことで私にはキャパシティいっぱい。
こんなときに新年会の話までは楽しめない。ごめん。