フラストレーションへの対応

某大学院の公開講座心理検査2。きょうは集団型TATというもの。絵を見て、選択肢の文からいちばんちかいと思うものを選ぶ。
40年前に開発したテストだそうなのだが、いったいこれでどんなふうに何の役に立つのだろうか。講師は満悦しておられるようで、質問しそびれた。
例えば、フラストレーションへの対応を見るという項目、選択肢がどうかと思った。
「攻撃」(なんとしてもじぶんの意見を通そうとするというような)か、「退却」(相手のいいなりになるというような)か、「非現実」(放っておいても思い通りになるといいなあというような)かの3つのパターンしかない。なんとかしようと努力はするよな、と思って選ぶと「攻撃」のポイントになり、そこまで我は張らない、と思って選ぶと「退却」のポイントになってしまう。相談するとか、妥協点を探すとか、アサーティブに主張してみるとか、そういうのはないのだろうか。人間の行動だとか心理だとかについての何らかの仮説、体系にもとづいて構成されているのだろうと思うけれど、その仮説や体系は40年間変わっていないというのだろうか。