登川誠仁さん

ナマで登川誠仁さんを拝見した。演奏なのだから拝聴なのだろうか。
島唄フェスティバル」というのに出演されるというので。行ってみたら、三線教室の発表会兼進級審査会「コンクール」に、登川師匠ら数人を招いた、といった催しだった。大勢の生徒さんたちが、なんだか面白くなさそうに…緊張しているのだかもしれないけれど…教本どおり間違えずにバイオリンを弾いてますというような風情で一同が三線をひいてうたっていて、聴衆も多くは出ている生徒さんの家族らしくて。間違った場所に来てしまった気がした。…というか、そういう催しなのだとどこかに書いておくべきだぞ。ぷんぷん。
 
が。登川さんはすごい。ひょう〜っと登場して、ちょっと奏でるだけで、音楽がかわってしまうのだ。ひじょうに高齢なのに、他のだれよりもパワフルに容赦なく弾いて、唄う。オーラがある。「ナビィの恋」のおじぃ役そのままの語り。途中、逆手で弦をおさえて、がんがん弾く。「弾くのはこっちの手(右手)だから、こっちの手(左手)は自由にさせてるの。ははは」と。「音楽は遊びだから、ワタシは遊び上手なんだね。ははは」と。
ナマで会えて、よかった。