微生物を観察するように

先日から、人間行動の全てには(原因ではなくて)目的がある、という理論でもって、自分の行動や感情を観察する、というのをやっている。そのときに注意しなくてはならないのは、価値判断を離れて、ただ観察するということ。ただ植物観察をするように昆虫観察をするように、おもしろがって観察するように、とのこと。なのだが、じぶんの目的のイヤらしさにああイヤだと思う隙や、またやっていると落ち込む隙、有頂天になる隙。やっている。これらすべて価値判断。
 
微生物と農大の話題*1を読んで思い出した。
私も農学部の出身なので、基礎科目で、微生物の観察が課題にあって、ひとしきりトレーニングを受けた。
左目で顕微鏡のなかをしっかり見つめながら、同時に右目では記録紙を見つめる。両目を見開いたままで、左目で観察したものを、右目で見ている紙の上にひたすら精確に描き取ってゆくのだった。
ああ、そうだ、あんなふうになんだ。