聞きたいものしか聞かない

たまたま、昨年ある同じ話を聴いた別の方の感想を読んだ。びっくりした。
複数のお話の、全く文脈のちがう部分がまだらにつなげてあって、聞き手の意見も接がれていて、全くちがう物語が作成されているのだった。録音をとってあるので確かめることもできる。
 
すごいなあ。
・・・
しばらくフリーズした後、思い出した。

人間は見たいものしか見ない、聞きたいものしか聞かないのです。

という引用*1。然り。
そしてそれぞれ独特に見たものに理論負荷し、聞いたものに感情負荷したりする。
 
しかし惜しむことは、そして危ういことは、話がさらに他の人に伝わったときには、もともとの話者にとってはとんでもない話がひとり歩きしていることだ。

*1:id:necoya:20050107:p3