「言語表現法講義」

言語表現法講義 (岩波テキストブックス)

言語表現法講義 (岩波テキストブックス)

ふと思い出して、再読している。
 
むすんで開いて−自己凝縮そして他人への関係意識

(略)良い文章とは、
1)自分にしか書けないことを
2)だれが読んでもわかるように書く
という二つの条件を満たしたもののことだ。
(略)これ、むすんで開いて、という歌があるでしょう、1)は収縮、自分にしか書けないこと、集中、「むすんで」。2)は誰にも開かれて、拡大、解放、「開いて」です。実際に書いてみると、この二つの動き−−「むすんで」(自己凝縮)と「開いて」(他人への関係意識)−−が大事だというのがわかると思います(略)

他人式推敲の要点−「そ」の音・「エ」の音

(略)7)主語を省略しても文意が通じるときは削る。8)「〜と思う」「〜と考える」などを乱用しない。9)「そして」「それから」「そこで」など「そ」の音で全文を受け継ぐ接続をさける。10)「〜して」「〜で」など、「エ」の音で続く部分を少なくする。