backside of the moon

直島の南寺へ。*1
James Turrell氏の作品空間。
昨年の同じ時期に来て、ふたたび。
 
はじめのときのおそろしさはない。
真っ暗闇なのに、どこかで、わかってるもんね、と安心しているのがわかる。
全く別の体験であるかもしれないのに。
 
見えてきても、ふしぎな空間。
じぶんの足もとが見えず、他者がいるのがわかってもどれがどのようなひとか明らかにはわからない。
じぶんが壁からどのくらい離れているのかが測れず、じぶんが他者にどのように見えているのかがわからない。
時間の経過が計れず、じぶんの立っているところがこころもとない。
 
他の一団が2組くらい入れ替わったようすで、そろそろ外のひかりに暴露されるところに出て行く。
40分くらいその空間に居たらしい。
 
こんな島をこんな開発にしてしまうのはどうかと思うところもある。
けれども、いくらか雇用をつくり、いくらか老齢者の活躍の場をつくりはしているのも事実ではあるようだ。
 
そんな島にまたいつか行きたいと思ったりした。
また南寺だけでも行きたい。