サバのトラ模様
別府の街の、なんとか横町のような小径の店で、関サバというのの刺身を食べた。
サバというのの先入観を覆すような味わい、食感。
長いことこの地方に住んでいるのに、初めて食べた。
野菜のお惣菜も美味しくて、お相伴しているひとたちの気配もよくて、うれしいひととき。
綺麗な幾何学模様のようなサバを生け簀にしばし泳がせている。
造形美。
どうしてこんなりっぱな模様に生まれつくんだろう。
そしてここで脳天を突かれて私たちに喰われてしまうサバたち。
インドにいたとききいたディスコース
―子どもが質問する。どうして木の葉は緑なの? 大人が答える;
―それは色素がね
―それは神さまが
どちらも答えではない。Trees are green. That is the answer.
どうしてここでこんなふうに居るのか
どうしてそんなふうに生まれ
どうしてそのときそんなふうに死ぬのかも